*世界はじつにシステム
ゾンビシステムを信頼します。
*
気がついたのは、ほんのつい最近のこと。
どうやら、わたしはすくわれていたらしい。
とてもおだやかなきぶんなのだ。
うまくことばにできないのだけれど、すっかりあんしんできた、
やりとげた気がする。できることを精いっぱい。
そして、さいわいなことに、すばらしい結果を残せた、
きぶん、って、だいじなのだなあ。
そんなこともわたしはしらなかった。
わたしが守りたかったものはなんだったのだろう。
壊れてしまうことが怖かった。
なんども経験があるだけに、怖くて仕方がなかった。
わたしの枠がこわれ、すり替わるあたらしいわたしが、
過去にわたしを生きたそれらは、学校へ通い、家庭で話をし、
いまふりかえっても、そんな自分は魅力的だ。
ただしいわたしを羨ましがっておきながら、いやだ、
ほんとうの唯一のうまれもったわたし、
わたし。
このわたし。
目と耳がよわいわたし。ほかぜんぶ、やっぱりよわいわたし。
もういないのだなあ。
よわいわたしはことばをもたない。ほかぜんぶ、所有しない。
いまのわたしは話しているし、この肉体や、環境や、
すり替わったあたらしいわたしが、いまここにいる。
あんなにおそれていた崩壊は、
信仰も、支持も、わたしはもっていない。
たにんの定めた主義にもすがれないわたしは、だれに、
ふたりのわたしがふるえている。
分断されてもなお、わたしたちはひとつのいのちを生きている。
考えもしなかったものを捨てながら、わたしのようなものは、
すくわれたのがどちらのわたしであるのかはわかっている。
残酷だ。
しかし、だからわたしだったのだ。
*
覚悟していないことからはじめ、ふたつにひとつの道をえらぶ。
世界はじつにシステム。
*
あつあつご飯にのせたかつぶし
みたいな踊りを踊りつづける
猫に見つかっちゃだめ!
コメント
コメントを投稿