*抽象にはえた脚をなんとよぶ
抽象にはえた脚をなんとよぶ。
*
人々がいる
みな歩いている
わたしは服を着ていない
かろうじて、嘘を飲み込む
融合がパズルならば
なぜ
ぬらぬらしている
端まで辿り着いたものの
そのさきがない
そのさきに進むコードがないのだ
崖なのに
経験を経験することが可能だという
経験を経験することのみが可能だという
見えないから、と
ならばなぜ
意識はあるのだ
あるいは
ないのだ
中心的な場所にいる
同一性と同時性をいちどに呼ぶ
名はかれらにはいまだ無いから
手で、わたしは時間を呼んだ
(追い払う仕草に見えていたのかもしれない)
*
ほしい答があるとなぜ言える。
あるとわかっているからだ。
*
ちょうどいい物陰をみつけた歩兵は、
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