*抽象にはえた脚をなんとよぶ

 

抽象にはえた脚をなんとよぶ。

人々がいる
みな歩いている
わたしは服を着ていない
かろうじて、嘘を飲み込む

融合がパズルならば
なぜ
ぬらぬらしている

端まで辿り着いたものの
そのさきがない
そのさきに進むコードがないのだ

崖なのに

経験を経験することが可能だという
経験を経験することのみが可能だという
見えないから、と

ならばなぜ
意識はあるのだ
あるいは
ないのだ

中心的な場所にいる
同一性と同時性をいちどに呼ぶ

名はかれらにはいまだ無いから

手で、わたしは時間を呼んだ

(追い払う仕草に見えていたのかもしれない)

ほしい答があるとなぜ言える。
あるとわかっているからだ。

ちょうどいい物陰をみつけた歩兵は、ポーズ画面の中でうずくまったままだ。

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