**すっかりなじんだ

ことばである時点で、こころではない。

そのうえ飾り、組合せていたら、いったいぜんたいわけがわからないったらありゃしない。
こうして完璧をこわして、すこし苦しくおもって、わたしはおかしくまんぞくする。

くりかえしてきた、真空になりたい、ということば。
わたしにもしも、しんじつあるとすれば、あのきもちがそうだろう。
記述せよ。 / したい。

すてきなものに出会うのはこわい。
すてきだってわかっているからほしくない。
だけどすっぱりあきらめてしまえないくらい、すてき。

たいせつに、たいせつに、しまっておいた本をよむ。
それは、わかっていた以上に、わかっていなかった百万倍もすてきな物語だった。

所有がひとつ減った。
それは、わたしになった。

答みたいな友だちに、昨日ことばを送った。
わたしの答はこっちだよ。
あなたがどんなに自分を突き放しても、どんなに許さなくても、それがあなただから。
だから、あなたが好きです。

あなたはすばらしいよ。あなたであるだけでね。

じゅんちょうに、いれかわったわたしがくらしている。
わたしはどんどん消えてゆく。

それとももういないのか。

まいにち、じもんする。

うわつく身体だけは、すっかりげんじつになじんだ。

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