無日1
ヘルシーマフィン
ことばは信頼するものではなく、存在のために利用する、
わたしはマフィンを美味しく焼く。ヘルシーなのにあまく、
ひとに、ときどき食べてもらう。
おいしいと言われることも、好みではないと言われることもある。
その感想がわたしのそんざいを構築する。
わたしはわたしではなく、マフィンとして、よのなかに存在する。
どんなにまずいと言われても、
*
生きるためにはなにをしてもいい。例外はない。
あなたのいのちのために必要なものは、
そこに法や、倫理や、いまの時点の医学や、世間体や、
なにをしてもいい。
だれかよりも、だれかのいのちに価値がないという判断は、
いまのすべてが真実だと考えるのはおろかなことだ。
ひと昔まえには個性だったものに、いまはICDコードがつく。
暴力性が、戦争地帯でかぞくをまもる。
これは麻薬だが、場合によっては保険適応できます。
ものをたくさんもっているひとと、
知識として教えられてきたよりも、
だれも答を知らない。
ただしい道も、解決策もない。
あったら、この星はとっくに滅びているはずだ。
いちばん易しい状態は、なにもないことなのだから。
自分の意志であなたはそんざいしている。
わたしは、お人形でいいよ、とは言ってやれない。
その代わり、あなたをゆるしたい。
あなたがあなたのいのちをまもるために、選ぶすべてを、
あなたの現実はあなたがすきにすればよい。
だが、あなたのいのちはあなたのものではない。
傷つけることも終わらすことも、あなたには認められない。
生きなさい。
選択肢はない。
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